Fertilizer
肥料のはなし
使用する肥料
目指すは山の土!! ですが、道半ばといったところです。
肥料は、収穫後に稲藁を刻んで100%圃場に戻し、春先に米糠を圃場に撒きます。
見方を変えれば、白米のみ圃場から持ち出していることになります。
2012年はこのやり方で食味は良かったものの、慣行栽培に比べると収量が半分強といったところでした。
原因は田の草(コナギ等の水草)に養分を奪われてしまったからだと思います。
化学肥料について
化学肥料は、植物がもっとも吸収しやすい状態の窒素化合物である硝酸態窒素が多く含まれており、稲が窒素不足で思うように成長できない時に、即効性のある有用な肥料です。
ところが、詳細態窒素は土壌中に留まりにくく、施肥した半分以上が田んぼの水により河川や地下水として流亡してしまいます。
これを人間を含む動物が体内に取り込むと、体内で亜硝酸やニトロソアミン体に変換された場合、メトヘモグロビン血症、発癌、生殖機能の障害といった健康被害を引き起こすとする説があります。
一方、体内に取り込まれた硝酸態窒素はほとんどが排泄されるため、過度な心配は不要との説もあり、研究者の間でも見解が分かれているようです。
欧州では、野菜などの硝酸態窒素合有量の規制値を設けていますが、日本の農林水産省では、確たる証拠がないとして規制を設けていません。
前置きが長くなりましたが、このように環境に悪影響を与える可能性があるうえ、土壌のバランスを崩す原因となることから、化学肥料は使用しません。
それよりも、人工のものに何となく抵抗があるという、感覚的な理由のほうが大きいかもしれません。